ためぞうクラブ会員が活動区域の建物に雨水タンクの設置をしよう
(この雨水活用の特許申請は「特許番号-第3673966」として認定されています)
地球の温暖化やヒートアイランドの影響からか近年都市部の集中豪雨被害が毎年のように各地で発生しています。
市街地を流れる中小河川の氾濫などによる水害は、短時間の降雨でも一気に溢れ出して被害が広がります。
しかし被害防止の方策として市街地に遊水池などを作る場所も資金も無いのが現状のようです。
でも各戸に雨水タンクを設置してもらえば水害被害の防止に役立ちます。
その雨水タンク設置の工事を、ためぞうクラブ会員 の仕事としてやれないかと考えています。
工事の内容は簡単です。設置費用も大変安くできます。
地域によっては助成制度も活用できると思います。
この工事をやる会員構成は、例えば退職後の方と健康な若い方で就労機会が無かった方と軽い障害のある方等の構成で行う事ができないかと思っております。
メンテナンスサービスなどもやる事で地域に長期的に密着した社会活動の機会が確保できると思います。
―下記は、雨水利用目的で考案した当初の個人のHPに記載してある物の一部を載せてあります―
雨水を貯めてトイレに使う (節水)
現在商品化されている雨水用タンクをいろいろ調べてみるとどれも立派過ぎて結構値段が高い。
総ステンレス製なんて只の雨水を貯めるのに何で?と思います。
企業が商品化する場合はいろいろな機能と必要以上の耐久性求める為にどうしても採算性が見込めない物になってしまいのかも知れません。
かといって安い物はただ貯めるだけという物が多い。
バケツで受けて植木に使ってくださいでは利用価値が大変低くなります。
又狭い敷地のどこに置けば1トン以上の雨水が貯められるのかと思える商品が多い。
家庭でもせめて1トン程度貯めないと、トイレだけに使ってもちょっとの間、雨が降らなければすぐに無くなってしまう事になる。
1トンあれば現在普及している節水タイプのタンクなら「大」の使用でも125回は使えます。
この程度あれば一般の家庭なら渇水期を除けば大体は間に合う筈です。
この様な事から何とか採算性のある雨水活用システムを作ってみたいと思っていました。
一般家庭なら、せいぜい10年程度使えれば充分だと思うのです。
その代わり2〜3年位で元を取って後の7〜8年は儲かるような商品なら、行政の助成金なんか無くても雨水活用は簡単に普及すると思うんですけどね。
〓やっと完成!規格量産品を加工組み立てする事で
「1トンの雨水」なら11個の小型タンクを連結して狭い場所でも使えます〓
メーカーが作ってくれないなら自分で作るしかないと思い、現在出回っている色々な用途の規格量産品の安価な材料をいろいろ工夫して加工し、自分で組み立てて見ました。最初に問題なのが(1)汚れの大きい初期雨水のカット及び排水。次に(2)砂泥等の沈殿用タンクの設置(3)狭い場所でも大量の雨水を貯める為の連結型小型貯水タンクの作成(4)トイレの洗浄タンクに水を汲み上げる揚水ポンプの選定(5)トイレタンクの水道水との連携や渇水時の対応等が主な問題点でした。時間がかかりましたがひとつづつ解決する事ができました。
下の写真はモニターをお願いしたお宅に0.5トン分の貯水タンクを設置した実施例です。
大変好評で、どの位節水効果が出るかデータを取らせてもらうことにしてます。
もしこれを見て、自分でもやってみたい方がいましたら喜んで協力します。
環境にやさしく家計にもやさしい雨水活用の節水をやってみませんか。
通常の家庭で使用する水量の「約4分の1」はトイレ用だとされています。
ご自宅の上下水道料金の支払い金額から計算してみていくら位の節約が可能でしょうか。
1トンの場合、貯水槽タンクは幅81cm、奥行き37cm、高さ54cmの小型タンクを11個、0.5トンの場合6個並べます。
置く向きは色々に変えられます。連続でなくても良いのですが、全体として高低差の少ないこれらの置けるスペースが必要です。
水は簡単なバスポンプを使う場合性能上1階トイレ迄にしか上げられません。又ホースを取り込む為に外部には窓が必要です。
もし無い場合は、壁にホースを通す穴をあける事になります。
1階より上まで上げたい場合は、揚程の高い高性能揚水ポンプを付ける事になります。
最新式のしゃれた便器の給水タンクには給水パイプ配管用の穴が空いていないタンクがありますが、これには取付けができません。
注意して頂きたいのは、衛生上からも雨水で手を洗う事が出来ないように、直接タンク内に入るように配管する必要があります。
雨水が無くなった時に簡単に水道水に切り替えようとして、いろいろ工夫をされて上水道配管に雨水の配管を接続する様な事は、衛生上危険ですから絶対にやめて下さいね。
0.5トン分の貯水タンクを設置した実施例
節水効果の計算
この方法での設置費用と節水効果を比較してみます。
家族構成 4人、引き込み水道管径 13mm、トイレの洗浄水として使用
【設置費用】
(原材料費) 約 35,000円
(加工設置手間) 0円 (自分でやる場合)
バスポンプ 約 5,000円
合計で 約 40,000円
【節水効果による使用水量】
世帯構成から割り出した使用水量(1ヶ月当り) 27,6トン (東京都水道局資料より)
トイレでの水の使用割合 24%より 20,98トンに節水
【節水による費用計算】埼玉県旧岩槻市料金表より)
上水道分で 1,290円
下水道分で 695円
合計で 1,985円になります。
これに一年間を通しての雨水の不足率を25%(雨水活用シュミレーションより)にすると、
1年間での雨水活用で節約できる金額は
計算上では 1,985円×12ヶ月×0,75=17,865円になります。
これなら自治体からの助成金が無くても、約2年分の節水費用で設置費用が償却できます。
写真にあるやり方は現在市場に出廻っている材料を加工している為に設置手間が少し面倒ですが、このシステムに合わせた商品を作り大量に使用する事になれば、加工手間も省けて安く簡単にこのシステムを設置する事が出来ます。
貯水槽タンクの設置スペースが狭い場合の為に、4段程度まで立体的に配置して水平配置と同じ様に動力を使わないで雨水を貯めて使用する事が可能になる方法も考えてあります。
費用的には割高になりますが狭いスペースでも対応できます。
図面の紹介
―図面1―は、このシステムの全体を表した断面図です。
屋根に降った雨水が縦とい(1)から初期雨水分離装置(4)に入り汚れの激しい初期雨水を閉じ込めます。
その後の雨水は通水管(10)を通って濾過沈殿槽(2)に入り、きれいな上澄みの雨水は次に連結されている各貯水槽全体に平均に貯えられます。
トイレには送水ポンプ(18)で送水するやり方です。
―図面2―は、初期雨水分離装置の断面詳細図です。
装置内には水に沈むボールと水に浮かぶボールが各一個入っています。
縦とい(1)から入った汚れの激しい初期雨水は、球体型止水栓(5)で蓋をされている装置内に貯まり始めます。
満杯になる際にゴミ等が戻らないように止水用浮玉(6)で蓋をしてしまいます。
満杯後の雨水は採水管(10)から沈殿濾過槽に送られます。
装置内に残った汚れの激しい初期雨水は排水ぺタル(7)を足で踏む事により球体型止水栓(5)を持ち上げ簡単に排水出来ます。
上記の説明からも、建物裏の狭いスペースや敷地の空いている場所に市販されている廉価のタンク代用品を連結して設置すれば各家庭に自分の家庭でトイレに使用する分の水量を確保する事は難しい事ではないと思います。
設置費用も節水での節約費分で充分短期での償却が可能です。
(次に進む)次は設置したこれらの雨水タンクに多目的ダムの機能を持たせるプランです